同じ目印をつけるにしても、カーネーションの花をさすとか、左の手に大根を握つてゐるとか、さういふことは言はないで樫の葉といふのが渋い。
先づ試みに明日の予想でもさせてみて、充分予言の実力を験したうへで大きな勝負にかかるから、こつちの方は悪くいつても二日か三日の閑をつぶしただけの損で、なに、それだつて、くだらぬ寄席で欠伸するよりましなぐらゐのものである。
さてここにたつたひとつの心配といへば、この気違が泡盛飲むといふことだが、こればつかりはいかさま婆羅門の秘巻によつて修養つんだ御人であらうが、なんのはづみで暴れだすか知れたものではないのである。