――をりから星の降るやうな明るい夜で着物の洗濯する必要がなかつたから、なるほど胸に樫の葉をさした御人が、泡盛のコップをひとつづゝ前へ並べて、ただ黙然と居並んでゐる。
いや、どうも。
深川オペラ劇場主人はことのほか初対面の挨拶にかけては自信があつて、につこり笑へば鼻ひげまでにこ/\笑ふといふ程だから、婦人選挙権獲得同盟の会長さんでも怖くはないと言ふのだが、この時ばかりはほと/\勝手が分らない。
――をりから星の降るやうな明るい夜で着物の洗濯する必要がなかつたから、なるほど胸に樫の葉をさした御人が、泡盛のコップをひとつづゝ前へ並べて、ただ黙然と居並んでゐる。
いや、どうも。
深川オペラ劇場主人はことのほか初対面の挨拶にかけては自信があつて、につこり笑へば鼻ひげまでにこ/\笑ふといふ程だから、婦人選挙権獲得同盟の会長さんでも怖くはないと言ふのだが、この時ばかりはほと/\勝手が分らない。