坂口安吾 『波子』 伝蔵自身の一生も、平凡ではあつた。 大極から見れば、平凡そのものゝ一生と言ふよりほかに仕方がない。 然し、それですら、多くの波瀾を孕み、無数の瘋癲人を孕み、さうして、多くの波瀾と無数の瘋癲人を押しつぶして、やうやく、平凡であり得たのだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア