坂口安吾 『波子』 今もなほ一家を構へ、安穏に暮してゐるのが、不思議なぐらゐのものである。 娘の聟として、自分自身をあてはめてみるとき、先づ、まつさきに、落第であつた。 妻子を路頭に迷はせもせず、今もかうしてゐられるのは、たゞ、偶然の結果にすぎない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア