坂口安吾 『波子』 虚空に向つて、鯨の息吹のやうな、ボオ、ボオ、といふ涯のない長愁を吹きあげてゐるにすぎない暗さであつた。 年老いた瘋癲人。 娘の手をとり、その胸に、年老いた醜い涙の顔を隠す。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア