坂口安吾 『波子』 三百年前の十字架が、サンタマリヤが、教会の壇に飾られてゐた。 このあたりの村々では、往昔、無数の切支丹が、その鮮血を主に捧げたといふ。 今は、山も、杜も、海も、たゞ青々と変哲もなかつたが、波子は、なにか、なつかしかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア