坂口安吾 『波子』 島の旅館は、普通の民家のやうに、小さく、二人の気まぐれな旅行者以外に、一人の宿泊人もなかつた。 あいにく、風呂のわかない日で、と、宿屋の娘がことはりにくる。 伝蔵は、その風呂をわかさせるために宿屋の主人を拝み倒さねばならなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア