坂口安吾 『島原の乱雑記』 東京で七時といへば薄暗らかつたが、長崎では、疲れきつた太陽がまだ光つてゐる。 始めは、化かされてゐるやうな、厭な気がした。 私が戸町で七時の時計と七時の太陽を見た時は、まだ長崎へついたばかりであつたから、一さう、変に空虚を感じた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア