現れた茸を睨むや、先づ腕組し、一応は呻つてもみて、植物辞典があるならば箸より先にそれを執らうといふ気持に襲はれる茸なのである。
この部落には茸とりの名人がゐて、この名人がとつてきた茸であるから、絶対に大丈夫なのだと宿屋の者は言ふのである。
夜になると、十五軒の部落の総人口が一日の疲れを休めにこの鉱泉へ集つてくるが、成程、茸とりの名人とよばれる人も、やつてくる。
現れた茸を睨むや、先づ腕組し、一応は呻つてもみて、植物辞典があるならば箸より先にそれを執らうといふ気持に襲はれる茸なのである。
この部落には茸とりの名人がゐて、この名人がとつてきた茸であるから、絶対に大丈夫なのだと宿屋の者は言ふのである。
夜になると、十五軒の部落の総人口が一日の疲れを休めにこの鉱泉へ集つてくるが、成程、茸とりの名人とよばれる人も、やつてくる。