俺の茸は大丈夫だと自ら太鼓判を押してゐる。
それゆゑ私も幾度となく茸に箸をふれようとしたが、植物辞典にふれないうちは安心ならぬといふ考へで、この恐怖を冒してまで、食慾に溺れる勇気がなかつたのである。
ところが、現に私達が泊つてゐるうちに、この名人が、自分の茸にあたつて、往生を遂げてしまつたのである。
俺の茸は大丈夫だと自ら太鼓判を押してゐる。
それゆゑ私も幾度となく茸に箸をふれようとしたが、植物辞典にふれないうちは安心ならぬといふ考へで、この恐怖を冒してまで、食慾に溺れる勇気がなかつたのである。
ところが、現に私達が泊つてゐるうちに、この名人が、自分の茸にあたつて、往生を遂げてしまつたのである。