坂口安吾 『ラムネ氏のこと』 名人は、たゞ徒らに、静かな往生を遂げてしまつた。 然し乍ら、ラムネ氏は必ずしも常に一人とは限らない。 かういふ暗黒な長い時代にわたつて、何人もの血と血のつながりの中に、やうやく一人のラムネ氏がひそみ、さうして、常にひそんでゐるのかも知れぬ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア