坂口安吾 『古都』 然し、どれも薄汚くて、これと定めるには迷ふのだ。 京阪電車の稲荷駅を出た所に、弁当仕出の看板がでゝゐる。 手の指す方へ露路を這入ると、まづ石段を降りるやうになり、溝が年中溢れ、陽の目を見ないやうな暗い家がたてこんでゐる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア