坂口安吾 『古都』 一方、親爺の方は、五尺に足らないところへ、もう腰が曲つてゐる。 まだ六十だといふのに七十から七十四五としか思はれぬ。 皺の中に小さな赤黒い顔があつて、抜け残つた大きな歯が二三枚牙のやうに飛び出してゐる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア