坂口安吾 『古都』 訊いてもみなかつたのだ。 たゞ、問はず語りに訊いたところでは、主婦は昔どこか売店の売子をしてゐて、親爺がこれに熱をあげて、口説き落したのだと言ふ。 売子の頃はいくつぐらゐだつたのか、それも訊いてみなかつたが、騙されたのですがな、と主婦は言ふ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア