坂口安吾 『古都』 だが、僕には、もう、一筋の光も射してこない暗い一室があるだけだつた。 机の上の原稿用紙に埃がたまり、空虚な身体を運んできて、冷めたい寝床へもぐりこむ。 後悔すらもなく、たゞ、酒をのむと、誰かれの差別もなく、怒りたくなるばかりであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア