坂口安吾 『古都』 碁席を別にして、この家の二階は二間あつた。 僕がその一室へ越して間もなく、いつからだか確かな記憶はないのだが、ノンビリさんと称ばれる若者が他の一室へやつてきた。 主婦の姉の三男だかで、和歌山の人、二十六歳の洋服の職人だつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア