僕がその一室へ越して間もなく、いつからだか確かな記憶はないのだが、ノンビリさんと称ばれる若者が他の一室へやつてきた。
主婦の姉の三男だかで、和歌山の人、二十六歳の洋服の職人だつた。
僕が名無しの先生で通るやうに、この男もノンビリさんで通用して、僕は姓名を全然知らない。
僕がその一室へ越して間もなく、いつからだか確かな記憶はないのだが、ノンビリさんと称ばれる若者が他の一室へやつてきた。
主婦の姉の三男だかで、和歌山の人、二十六歳の洋服の職人だつた。
僕が名無しの先生で通るやうに、この男もノンビリさんで通用して、僕は姓名を全然知らない。