骨身に徹して痛む急所と見えて、満々たる敵意を見せて怖れを知らなかつた娘が、歯を食ひしばり、きれ/″\に風のやうな息のみを洩して、もはや身もだへの力もなく痙攣してゐるのである。
女同志の真剣な掴み合といふものを始めて見たのであつたが、めくら滅法ぶんなぐる、さういふものとは根柢的に趣きが違ふ。
日頃喧嘩に就ての訓練などは全然しないくせに、本能的に相手の急所を知悉してをり、いつたん掴み合ひが始まると無役な過程は何もなく、いきなり相手の急所へ本能的に突撃するといふ動物性の横溢した立廻りのやうであつた。
骨身に徹して痛む急所と見えて、満々たる敵意を見せて怖れを知らなかつた娘が、歯を食ひしばり、きれ/″\に風のやうな息のみを洩して、もはや身もだへの力もなく痙攣してゐるのである。
女同志の真剣な掴み合といふものを始めて見たのであつたが、めくら滅法ぶんなぐる、さういふものとは根柢的に趣きが違ふ。
日頃喧嘩に就ての訓練などは全然しないくせに、本能的に相手の急所を知悉してをり、いつたん掴み合ひが始まると無役な過程は何もなく、いきなり相手の急所へ本能的に突撃するといふ動物性の横溢した立廻りのやうであつた。