坂口安吾 『孤独閑談』 僕は呆れてしまつた。 蝉の方がよつぽど大きく、筋骨逞しい様子のくせに、カマキリの奴生れ乍らにして蝉の急所まで心得てゐる。 動物といふ奴は端倪すべからざる怪物だと思つたが、親子喧嘩を見てゐると、食堂の主婦はまつたくカマキリであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア