不良少女は顔立の可愛い娘ばかりで、いづれも良家のしほらしい子女、いやむしろ普通よりも躾のいゝ娘としか思はれず、高貴なほど頭抜けて美しい娘もゐた。
けれども、何分僕達は彼女達の驚くべき秘密文書をみんな読破してをり、いつどこで、何をしてゐたといふことをチャンと心得てゐるのだから、うま/\とは騙されぬ。
とはいへ、彼女達が言ひ合したやうに美しい表現で親身の情を披瀝する術を具へてをり、色々と重大極る出来事を(それはこの場所に書くことすら出来ないほど重大な人生を含んでゐる)次から次へと呆気ないほどさり気もなく教へてくれる。