坂口安吾 『孤独閑談』 家族の一人がゐなくなる。 旅行にでゝ居なくなつたといふだけでも、五体の一角が欠けたやうな寂寥が目立つものである。 ところが、この食堂のたつた三人家族の一人娘が家出したといふのに、その脱け落ちた空虚とか寂寥をどうにも僕は嗅ぎだすことが出来なかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア