京都では大晦日の深夜から元旦の早朝へかけて、八坂神社の神火を三尺ぐらゐの縄にうつし、消えないやうに調子をつけて振りながら之をブラ下げて家に帰り元旦の竈の火をつけるといふ習慣がある。
僕達が酔つ払つて外へでると、道の両側の人道はすでに縄の火をブラ下げた人達が蜿蜒と流れつゞいてゐる。
家すらもないといふこと、曾てそのことに悲しみを覚えた記憶のない僕だつたのに、なぜか痛烈に家がないといふことを感じたのだつた。
京都では大晦日の深夜から元旦の早朝へかけて、八坂神社の神火を三尺ぐらゐの縄にうつし、消えないやうに調子をつけて振りながら之をブラ下げて家に帰り元旦の竈の火をつけるといふ習慣がある。
僕達が酔つ払つて外へでると、道の両側の人道はすでに縄の火をブラ下げた人達が蜿蜒と流れつゞいてゐる。
家すらもないといふこと、曾てそのことに悲しみを覚えた記憶のない僕だつたのに、なぜか痛烈に家がないといふことを感じたのだつた。