坂口安吾 『孤独閑談』 翌日の暮方、家人の隙を見て、一包の着物をもちだし、今度は男の所へ押しかけて行つたのである。 この顛末は僕だけしか知つてゐない。 棟梁の一族にあらゆる悪人呼ばゝりをされたが、この男は一言の申訳もせず、父母に向つてたゞ丁寧に詫びたゞけであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア