ところで、もし、神様の御慈愛によつてドストエフスキーがよみがへり、自伝を書いて、又、死んだとする。
他人の書いた伝記と、彼自身の自伝とが違つてゐるのは当然だが、然し、自伝だから真実だとは誰も言へぬ。
ドストエフスキー自身ですら、さうは言へない筈である。
ところで、もし、神様の御慈愛によつてドストエフスキーがよみがへり、自伝を書いて、又、死んだとする。
他人の書いた伝記と、彼自身の自伝とが違つてゐるのは当然だが、然し、自伝だから真実だとは誰も言へぬ。
ドストエフスキー自身ですら、さうは言へない筈である。