坂口安吾 『真珠』 土と土の山の間に香煙がゆれ、数十人が捻鉢巻で祖先の墓に鍬をふるつてゐる。 一丈近くも掘りさげて、やうやく骨に突き当つたゞよ、と汗を拭いてゐる一組もある。 この近郷は最近まで土葬の習慣であつたから、新仏の発掘に困じ果てゝゐる人々もあつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア