坂口安吾 『居酒屋の聖人』 この辺は昆虫採集家の往来する所で、さういふ一人がこの親爺に向つて、アゲハは三百円もするといふ耳よりな話を吹きこんで行つたのである。 その時以来この親爺は野良の仕事をやめてしまつた。 尤も、烏アゲハを三百円の金に代へたといふ話もきいたことがない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア