紀州根来寺の杉坊といふ者がこの話を伝へきいて、千里を遠しとせず漕ぎつけ、一物の譲渡を乞ふた。
時尭は煩悶した由であるが、我の好むところ人も亦好むといふ悟りに達して譲つてやつたといふ。
又、堺の商人で橘屋又三郎といふ男がこの島に二ヶ年滞在、製法を会得して近畿に伝へ、鉄砲又といふ渾名を得た。
紀州根来寺の杉坊といふ者がこの話を伝へきいて、千里を遠しとせず漕ぎつけ、一物の譲渡を乞ふた。
時尭は煩悶した由であるが、我の好むところ人も亦好むといふ悟りに達して譲つてやつたといふ。
又、堺の商人で橘屋又三郎といふ男がこの島に二ヶ年滞在、製法を会得して近畿に伝へ、鉄砲又といふ渾名を得た。