天主だのアニマの不滅などといふのは俗人共をたぶらかす方便だらうな、ときりだした。
信長は腑に落ちぬことはトコトンまで究める性分であつた。
オルガンチノは地球儀をとりあげ、伊太利を指して、之は自分の生れた故国であるが、はらからを棄て、万里の海を越えて知るべもない絶東の異域へ来るからには、元より生命はすてゝゐる。
天主だのアニマの不滅などといふのは俗人共をたぶらかす方便だらうな、ときりだした。
信長は腑に落ちぬことはトコトンまで究める性分であつた。
オルガンチノは地球儀をとりあげ、伊太利を指して、之は自分の生れた故国であるが、はらからを棄て、万里の海を越えて知るべもない絶東の異域へ来るからには、元より生命はすてゝゐる。