幸ひこの小説は島の風物を叙述する必要がなかつたので史料の記事だけで間に合つたが、後日、深田久弥氏の屋久島旅行記を読んで、驚いた。
屋久島は千七百米の巨大な山塊で、全島すべて千年から千五百年を経た神代杉の密林ださうである。
成程白石の記事によつてもシドチが最初に出会つた日本人は樵夫であるが、出会ひの叙述は日当りの良い平凡な山中の草原を考へさせ、山塊一面神代杉の密林などとは思ひもよらぬ。
幸ひこの小説は島の風物を叙述する必要がなかつたので史料の記事だけで間に合つたが、後日、深田久弥氏の屋久島旅行記を読んで、驚いた。
屋久島は千七百米の巨大な山塊で、全島すべて千年から千五百年を経た神代杉の密林ださうである。
成程白石の記事によつてもシドチが最初に出会つた日本人は樵夫であるが、出会ひの叙述は日当りの良い平凡な山中の草原を考へさせ、山塊一面神代杉の密林などとは思ひもよらぬ。