そのいずれも石室の内部で生木を焚いて石を熱し、火が灰となった時を見て火消し装束の如きもので身をかためた若者が木履をはいて駈けこみ、急いで灰を掃きだして、海水でぬれたムシロをしく。
そのムシロの湯気で石室内がモウモウとなった時に、人々はムシロの上へねて蒸気浴をするのだそうだ。
この石ブロの多くは人家を遠く離れた無人の地にあり、五月から十月までというようなシーズンがあって、そのシーズンに近在から人が集り、近所のバラックに寝泊りして石ブロへ通うのだそうだが、よほど古い時代の風俗を感じるのは私の気のせいかしらん。