ニンゲルは一向にひるむ色もなく、交番に連行される途中手にしていた重いハンド・バッグを警官の両足の間に押し込んで、警官をつまずかせて、よろめく隙をねらい、脱兎の如く逃げ出そうとした。
しかし、給仕男のタックルはそれより早く、とう/\ニンゲルをその場にねじ伏せてしまった。
その後“能筆ジム”は十五年の刑に服したが、その見事な芸術作品のためであろう、人々は彼に対して同情的な温い心を持ったということである。
ニンゲルは一向にひるむ色もなく、交番に連行される途中手にしていた重いハンド・バッグを警官の両足の間に押し込んで、警官をつまずかせて、よろめく隙をねらい、脱兎の如く逃げ出そうとした。
しかし、給仕男のタックルはそれより早く、とう/\ニンゲルをその場にねじ伏せてしまった。
その後“能筆ジム”は十五年の刑に服したが、その見事な芸術作品のためであろう、人々は彼に対して同情的な温い心を持ったということである。