古道具屋に山とつまれてホコリをかぶっているのだから、シルクハットかなんかかぶって宮城へでかけて、この勲章をもらって、女房よろこべ、感激してわが家へ立ち帰るような出来事がもう日本には行われていないと早呑みこみをしていたのは私一人ではなかったろう。
この勲章を拝受して女房よろこべとわが家へ立ちかえる行事が厳存している以上、これをダンスホールの主人がダンサーに授与しては、ちとグアイがわるいな。
国家の栄誉の象徴をボートクしたということになるのだそうだが、どうもね、古道具屋にホコリをかぶっているのを起用して有効適切に女の子を奮起せしめたのだから、廃物利用としてはマンザラではないではないか。