そしてトマス次兵衛という日本人の神父があって長崎の切支丹を支配しているということは取締りの役人に知れていたが、彼が奉行の別当だということは数年間分らなかった。
一人の転向した絵師が信徒のフリをして教団に出入し、彼の顔を写生するのに成功し、そこで彼が奉行の別当をしていることも分ったものらしい。
このときから次兵衛の逃亡生活がはじまったが、彼をかくまった容疑で五百余人が捕えられたが、彼のみは常に最後に煙の如くに掻き消えてしまう。
そしてトマス次兵衛という日本人の神父があって長崎の切支丹を支配しているということは取締りの役人に知れていたが、彼が奉行の別当だということは数年間分らなかった。
一人の転向した絵師が信徒のフリをして教団に出入し、彼の顔を写生するのに成功し、そこで彼が奉行の別当をしていることも分ったものらしい。
このときから次兵衛の逃亡生活がはじまったが、彼をかくまった容疑で五百余人が捕えられたが、彼のみは常に最後に煙の如くに掻き消えてしまう。