私はこの戦争中に、当時出版されたばかりの「浦上切支丹史」を読んで、呆気にとられたことがあったのである。
第四回目の浦上崩れで、浦上切支丹の全員三千余名が諸藩へ分散入牢せしめられて、拷問に責められ棄教をせまられた。
ところが相当に気も強く、信仰も堅くて、寒ザラシだの、生爪の中へクギを差しこむような拷問には我慢したツワモノが、食べ物の量が少いというので我慢ができず、意外にも役人の方ではそれを意識してやったことではないのに、自らすすんで棄教を申しでる者が続出するのだね。
私はこの戦争中に、当時出版されたばかりの「浦上切支丹史」を読んで、呆気にとられたことがあったのである。
第四回目の浦上崩れで、浦上切支丹の全員三千余名が諸藩へ分散入牢せしめられて、拷問に責められ棄教をせまられた。
ところが相当に気も強く、信仰も堅くて、寒ザラシだの、生爪の中へクギを差しこむような拷問には我慢したツワモノが、食べ物の量が少いというので我慢ができず、意外にも役人の方ではそれを意識してやったことではないのに、自らすすんで棄教を申しでる者が続出するのだね。