そして実際はクマソと日本武尊の運命を一身に合せた悲劇的な運命の者の方が実は征服した方の正理をもつものでもあった、即ち日本の本来の首長であった、ということを五瀬命の兄弟分神たるものが征服者で正統の日本の第一祖たる神武天皇であることによって示されてもいると解しうるのであります。
これと同じことを暗示していると思われる分身的兄弟の例は崇神垂仁時代をはじめその他の諸々にもその例を見ることができますが、それらがみんな同一の事件と、同一の人物をさしているものと見てさしつかえないかと云えば、私は然りと思う。
つまり日本の神様も、天智以前の天皇様も、実は何人もいなかったのです。