そこで本場の大館市からホンモノの秋田と称して売っているものも、たいがいは中型の秋田、否、ただの中型日本犬で、稀にホンモノが売り出されても、これはたいがい育たぬうちに死んでしまう。
一方、三河製の秋田犬も盛大に売りだされ、これらのイミテーションは繁殖率が高いから、東京の、否、日本中の到るところに秋田犬と称するものが飼われているが、その名犬と称するものも実はホンモノの秋田犬とは違うのである。
品評会の一等賞と云っても、小型秋田、中型秋田とあって、これがホンモノの秋田ではないから、要するに秋田犬のホンモノは東京では見られない。