戦争に負けた今日に至って、アメリカ的な政治常識を猿マネして、国民の生活水準を高めるという政策をにわかにどの政党も一筆書きこみはじめたが、本心からそれを考え、その理想のための個人や党の総力をつくすことを真剣に考えている政治家や政党があるだろうか。
国民全体の暮しを楽しく良くするために、また全体の幸福のために、ということには、自分をも国民全体の一人として見つめているシッカリした思想の足場がいるものだ。
亭主が酒をのむために貧乏し、家庭生活が破壊されると云って酒の害を説き、酒の害を憂える女房や思想家や政治家は少くない。