読売の将棋は呉清源を一手に抱えている碁にくらべて劣勢であるからそれまで問題にならなかったが、将碁名人戦の定宿の一ツになると、碁の旅館の看板ではさしさわりがあるから、その時以来、辻々に立てた碁の旅館の看板をおろしてしまったのである。
オカミサンは次第に商法の方も手を上げたのだ。
二敗から二対二まで持ちこんだ大山は、第五局目の対局にこの宿へついた時、
読売の将棋は呉清源を一手に抱えている碁にくらべて劣勢であるからそれまで問題にならなかったが、将碁名人戦の定宿の一ツになると、碁の旅館の看板ではさしさわりがあるから、その時以来、辻々に立てた碁の旅館の看板をおろしてしまったのである。
オカミサンは次第に商法の方も手を上げたのだ。
二敗から二対二まで持ちこんだ大山は、第五局目の対局にこの宿へついた時、