宮様にもいろいろであるが、宮様という生活を正しくマトモに経てきた宮様、つまり一番宮様らしい宮様という方々は自由の不自由さを正しく味うのがその課せられた生涯であって、結局老年に至るとジオゲネスよりもハッタリなく淡泊ライラクな原人的人物が完成するように思う。
しかし、人さまざまと同じく宮様もさまざまに極っているから、その課せられた宮様の生き方を正しくマットウに生きる人が全部だとは云えない。
むしろそれは少数で、多くの宮様は例外の自由を欲するに相違なく、なぜなら、それが人間の自然の慾望というものだからである。