今回の場合に処した華頂氏は、あのヒゲの老宮様の愛すべくなつかしい人柄に近いものを感じさせる。
しかしヒゲの老宮様とちがってまだ若い華頂氏がもっと生々しい人間苦の中に住まねばならぬのは当然で、しかも激しい苦悩と混乱のあとに「真の自由は自律的には不自由なものだ」と思索的に結論を得た良識は、実にいじらしく愛すべく、また賞讃すべきではありませんか。
そしてかような結論の後に、去る妻をあくまでイタワリつつ断乎たる離婚に至った彼の処置に対し、その心事に対し、私は敬服の念と共に、同感の涙を禁じ得ませぬ。
今回の場合に処した華頂氏は、あのヒゲの老宮様の愛すべくなつかしい人柄に近いものを感じさせる。
しかしヒゲの老宮様とちがってまだ若い華頂氏がもっと生々しい人間苦の中に住まねばならぬのは当然で、しかも激しい苦悩と混乱のあとに「真の自由は自律的には不自由なものだ」と思索的に結論を得た良識は、実にいじらしく愛すべく、また賞讃すべきではありませんか。
そしてかような結論の後に、去る妻をあくまでイタワリつつ断乎たる離婚に至った彼の処置に対し、その心事に対し、私は敬服の念と共に、同感の涙を禁じ得ませぬ。