しかもこのままに放置すれば、性格の相違という当らず障らずの理由で離婚は世間的にも承認せられて永遠のもの、とり返しのつかぬものとなりそうだ。
さればとて二人の当事者たちは一人は決意断乎たり、一人は態度アイマイで、当事者やその近親の話合いではとても解決の方法がないと思い至り、思い悩んだあげく、非常の手段として世間に公表し、世間の力、ヨロンの力にすがっても、一応妹が元のサヤへおさまるように試みずにいられなかった、そういう苦悩の跡を汲みとることができる。
閑院氏も、さすが宮様だけの静かさと良識を示し、記者に向って結語して曰く、