我々にとってこそ天皇もタダの人間だが、彼らにとって天皇はやっぱり神にちかい敬意なくして有り得ない存在に相違なく、そのように一族一門を神の座により近いものと感じがちの彼らが、人一倍一門一族の名誉を考え自分の名誉を考えるように育てられ習慣づけられていることは明らかなことだ。
記者との一問一答を読めば、彼が甚だ良識ある人物であることは諾けるのだが、世上の他の良識ある人間は、このような時、新聞にスキャンダルを公表し一門の名誉を損じても、妹の身のためを計るようなことはしないであろう。
他に適当な、そして穏当な方法を探すであろう。