女房に献身のある限り、オメカケの容姿の美しさ、若さ、天性の娼婦性、性愛の技巧等が敵に兼ね具わっても怖るるに足らぬが、オメカケに献身があっては、女房もダメである。
特に、忠義と献身をとりちがえている女大学の優等生は、理論的にいかにオメカケを撃破する力があっても、実質的にオメカケを撃破することは不可能なのである。
経済的に女房を従属せしめている亭主は、女房の献身に対しては人生唯一の己れの棲家をそこに見出しているもので、本当に己れの城であるという安心が、ワガママ放題のブッチョウ面となって女房に対するのだ。