浮世の雑音と距てられているので、あの不愉快な事件もケロリと忘れることができ、思う存分ハーモニカを吹くこともできた。
時々拝殿にこもるのはむしろ好ましいことのように思われたが、誰かが食事を運んでくれるような親切は再び期待できないだろうと考えると、あじけない思いになるのであった。
「オレが結婚して、子供ができて、小学校へあがるころになれば、朝晩ここへ握り飯をとどけるぐらいの親切はしてくれるかも知れないな」
浮世の雑音と距てられているので、あの不愉快な事件もケロリと忘れることができ、思う存分ハーモニカを吹くこともできた。
時々拝殿にこもるのはむしろ好ましいことのように思われたが、誰かが食事を運んでくれるような親切は再び期待できないだろうと考えると、あじけない思いになるのであった。
「オレが結婚して、子供ができて、小学校へあがるころになれば、朝晩ここへ握り飯をとどけるぐらいの親切はしてくれるかも知れないな」