坂口安吾 『牛』 そのかたわらに小さな動物がうごめいたが、それが娘であった。 娘は尖った顔の中でそれだけがくぼんでいる目を大きく見開いたが、全然そこには情熱もなく、物を云う目でもなかった。 娘はやせた手をワナワナとフトコロへ突ッこんで、キャラメルの大箱をとりだした。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア