その墓は谷を距てて父伊東祐親の墓と相対している。
この瓶山からは昔二ツの首瓶がでたことがあって、五郎十郎の首瓶だと伝えられているが、その証拠はない。
「かわずがけ」の豪傑は数百年間、今に至っても小鳥のほかに訪う者がないようなヤブの中に、詩人のような孤独の姿を存しているのであるが、思えば当時は、腕力が詩であった時代かも知れぬ。
その墓は谷を距てて父伊東祐親の墓と相対している。
この瓶山からは昔二ツの首瓶がでたことがあって、五郎十郎の首瓶だと伝えられているが、その証拠はない。
「かわずがけ」の豪傑は数百年間、今に至っても小鳥のほかに訪う者がないようなヤブの中に、詩人のような孤独の姿を存しているのであるが、思えば当時は、腕力が詩であった時代かも知れぬ。