シートンの説によると、あらゆる種類の犬をかけあわせて雑種をつくった場合、つまり犬の最大公約数がどういう形をとるかというと、だいたい小型日本犬に似た形のものが生ずるようである。
この島国ではいろいろの種類の犬がいるが結局最大公約数的に雑種化したであろうから、シートンの説くものが日本犬の形に似ているのは偶然でないように思う。
犬屋は純粋種に似せることを目的にしているから、私が本当のことを書くと困るのだけれども、規格とか標準以上の改良種や、新種をつくることを目的にし、商法の上でもそれを明らかにしておけば、めいわくするはずもなく、その方が本当に面白味もあり、やりがいもあり、モウケにもなる仕事のはずなのだ。