関ヶ原の時なぞも金吾中納言の裏切りが起る直前までというものは、味方の旗色が悪かったので、彼は全くテンドウし、蒼ざめて独り言を云いながら爪をかんでいたそうである。
平凡で小心なタイプであるが、こういう人が天下を握って家をまもるという段になると、やたらに近親を疑って謀殺に励まざるを得ないような狂気も察せられようというものだ。
もともと狂的な人がエラくなっても、凡人がエラくなっても、権力を握るということは、なかばキチガイの門を開くことを意味するのではないかと私は思う。
関ヶ原の時なぞも金吾中納言の裏切りが起る直前までというものは、味方の旗色が悪かったので、彼は全くテンドウし、蒼ざめて独り言を云いながら爪をかんでいたそうである。
平凡で小心なタイプであるが、こういう人が天下を握って家をまもるという段になると、やたらに近親を疑って謀殺に励まざるを得ないような狂気も察せられようというものだ。
もともと狂的な人がエラくなっても、凡人がエラくなっても、権力を握るということは、なかばキチガイの門を開くことを意味するのではないかと私は思う。