北の涯へ落ちのびても、日夜近隣の大人、子供に投石されるような惨めさで、義経、ベンケイも北辺へ落ちのびてからはダメであったが、ジコーサマもそれ以下である。
辛くも呉清源の対局料が命の綱で、彼が某新聞からいただいている専属料と対局料がいくばくかは知らないけれども、それに一文も手をつけず神サマに捧呈しなければならないらしかった。
そして対局に上京という時には、東京までの切符は新聞社が送ってくれるから、呉清源は神サマから金三百円のコヅカイを下げ渡されて上京するのだという話が伝わっていた。
北の涯へ落ちのびても、日夜近隣の大人、子供に投石されるような惨めさで、義経、ベンケイも北辺へ落ちのびてからはダメであったが、ジコーサマもそれ以下である。
辛くも呉清源の対局料が命の綱で、彼が某新聞からいただいている専属料と対局料がいくばくかは知らないけれども、それに一文も手をつけず神サマに捧呈しなければならないらしかった。
そして対局に上京という時には、東京までの切符は新聞社が送ってくれるから、呉清源は神サマから金三百円のコヅカイを下げ渡されて上京するのだという話が伝わっていた。