新聞社の人々は「名古屋に於ては名古屋の酒を」と云って、はじめはなかなかウィスキーを飲ませてくれなかった。
相当酒がまわってからウィスキーを飲みはじめたから、なおいけなかった。
おまけに新聞社の御歴々は見かけのゲリラ風にも拘らず、義理堅いこと夥しく「その貴重なるウィスキーは一滴たりとも我々の受くべきにあらず」と固辞してついに誰も受ける者がいないから、ウィスキーは升田と私がほゞ半分ずつ、一滴ものこさず飲みほしてしまったのである。
新聞社の人々は「名古屋に於ては名古屋の酒を」と云って、はじめはなかなかウィスキーを飲ませてくれなかった。
相当酒がまわってからウィスキーを飲みはじめたから、なおいけなかった。
おまけに新聞社の御歴々は見かけのゲリラ風にも拘らず、義理堅いこと夥しく「その貴重なるウィスキーは一滴たりとも我々の受くべきにあらず」と固辞してついに誰も受ける者がいないから、ウィスキーは升田と私がほゞ半分ずつ、一滴ものこさず飲みほしてしまったのである。